肝炎の薬
「肝炎の薬」としてありますが,主に一般に慢性肝炎に使用されている薬をとりあげています.抗ウィルス作用を期待するもの,肝臓の炎症を抑えるものなどがあります.
B型肝炎,C型肝炎についてはそれぞれ特有の治療薬も使用されていますので,それら肝炎特有の事項は,B型肝炎の治療,C型肝炎の治療の項を御参照ください.
インターフェロン
長いので別ページにしてあります.インターフェロンを御参照ください.
ラミブジン
これも長いので別ページです.ラミブジンを御参照ください.
強力ネオミノファーゲンC
グリチルリチン製剤で,1日1回100mlを上限とし,40ml〜60mlを静注ないし点滴静注で用いられ,慢性肝疾患の肝機能異常を改善します. グリチルリチンは漢方剤の甘草から摘出した成分です.
主な薬効は
- 抗炎症作用
- 抗アレルギー作用
- 免疫調整作用(IFN-γ;誘起作用,T細胞活性化調整作用,NK細胞活性化作用,胸腺外Tリンパ球分化増強作用)
- ホスポリパーゼA2活性阻害作用 (アラキドン酸代謝系を代謝開始レベルで阻害)
- ウィルス増殖抑制・不活性化(ヘルペスウィルス等)
などがあります.
なお,本剤に過敏症の既往歴のある方,アルドステロン症の方,ミオパシーのある方,低カリウム血症の方には禁忌, 低カリウム血症などの出現率が高いので高齢者には慎重投与, 他の甘草を含有する製剤との併用は本剤含有のグリチルリチン酸が重複して偽アルドステロン症が現れやすくなるので注意, また,フロセミド,エタクリン酸などのループ利尿剤,エチアジド,トリクロルメチアジドなどのチアジド系利尿剤との併用はカリウム排泄作用を増強し血清カリウム値の低下が現れやすいので併用注意となっています.
ウルソデオキシコール酸
慢性肝疾患における肝機能改善,胆道系疾患および胆汁鬱滞を伴う肝疾患に用いられ,ウルソデオキシコール酸として,通常,成人に1回50mgを1日3回経口投与します. (年齢・症状により適宜増減します)
主な薬効は
- 利胆作用
- 肝血流量増加作用
- 脂肪の吸収促進作用
- コレステロールの腸管吸収抑制作用
- 胆汁のコレステロール不飽和作用
- 液晶形成作用
が,あります.
症状が強くあらわれる恐れがあるため,完全胆道閉塞症の方,劇症肝炎の方には禁忌, 重篤な膵疾患のある方,消化性潰瘍のある方,胆管に胆石のある方へは慎重投与, また,経口血糖降下剤の血中濃度を高め,血糖降下作用を増強するおそれがあるので,トルプタミド等の経口糖尿病薬との併用は注意が必要, ラットを使った動物実験で胎児吸収が報告されているので妊婦または妊娠の疑いのある婦人へは投与しないことが望ましいとされています.
小 柴 胡 湯
抗炎症作用,肝細胞膜の保護作用のある薬で,
その他の治療法(治療薬)
上記以外に,プロヘパールやグリチロンなどの経口薬,一般の薬局でも市販されているアミノ酸や核酸ビタミンを含む肝庇護薬や強肝薬などありますが割愛させて戴きます.