筆者の体験談
インターフェロンの話
私は今現在も活動性の慢性B型肝炎を患っているもなか……否,最中なのですが,これまでに3回,インターフェロン治療を受けました. その時のことを少しお話しします.
最初の治療時,甘く考えていたというか軽く考えていたというか, 「これで治るんや.ウィルスともおさらばや.」 と決めてかかっていました. 実際,治療に入って注射を打ち始めると,ものすごい副作用で40度の熱が出るし(それまでも風邪をこじらせて40度の熱を経験することは何度となくあったのですが,同じ40度でも風邪の時とは何か感覚が違って辛かった),体中の関節が痛いし,全身が今まで経験したことのないだるさに襲われるし, 「ああ,いま自分は病気と闘っているんだなあ.」 という実感が湧いてきて,医師も 「その副作用はインターフェロンが効いとる証拠.」 と言っていたので, 「これに耐えきったら治るんや.こんな病気,はよ治したいで (早く治したいからの意) がんばって耐えやなあかんわ.」 という気持ちで治療を受けていました.打ち続けていくにつれ,発熱も38度を超える程度に安定してきますが (およそ1週間.発熱の度合いとかは人それぞれ違うそうなので,これはあくまで私の場合です), 関節痛と全身虚脱感,食欲不振,憂鬱な気持ちは日増しに強くなってきます.
そうして4週間が過ぎ,治療を終えて退院しました.(私は4週間連日投与法だったので) それで私の気持ちのなかでは「これですっかり病気は治った.」と思っていました.そしてすぐ(退院した翌日),休ませてもらっていた仕事に復帰しました.
退院して最初の診察日に,いつものように血液検査をしました.結果,効果が認められるほどGOT,GPTの数値は下がっていて (このときHB e抗原の減少はなかったのですが),ますます私は「これですっかり病気は治った.」と安心していました….
が,しかし,その状態は一年ももたなかった.
退院してからも定期的に(2週間に1度)通院していたのですが,いつまでたってもHBe抗原の減少もHBe抗体も認められず,少しずつじわじわとGOT,GPTの数値が上昇しはじめました. 結局,約1年後には,インターフェロン治療のため入院した直前よりもGOT,GPTの数値が上がってしまいました.
そして再度の入院.
前回から約1年経過するのでインターフェロンを使うことが出来るというので,インターフェロン治療を受けました. 保険できめられているのか,何ヶ月かの期間,あいだをあけないと使えないらしいです. インターフェロンはとてつもなく高額な薬で,私が使っていたのは,保険が適用されないと正味で1本約3万円位. 社会保険適用して1割負担だから何とか支払えるけど,それでも28日間の入院費用とあわせると結構な金額になります.病気貧乏の私にはかなりきつい金額です. 2回のインターフェロン治療費で,結構パワーのあるパソコンが買えて,その上お釣りがくるぐらいの金額になります. しかし,そのまま肝炎を放っておくと肝硬変や肝癌に進行することもありえるわけだから放っておけないし…. ついつい愚痴ってしまいましたが,病気のことを考えるとものすごく憂鬱になります.
その2度目のインターフェロンも,投与している間はある程度の効果はあったのですが, ウィルスを完全に駆逐することはできず,また1年もたたない内に肝炎が悪化してしまいました.
そして3度目のインターフェロン投与.(1996年の10月のことです)
3度目のときは身体が慣れてしまっていたのか,副作用の発熱もさほどひどくなく(それでも39度の手前までくらいはあがりました),1週間たたないうちに38度程度まで落ち着いてきて,自分としては 「なんか前回までと違うで拍子抜けするなあ.」 「今回全然効いてないのかなあ.」 と思っていました. それで,結局というか,思っていたとおりというか,B型慢性肝炎は治りませんでした.
以前,メールで 「東京都はインターフェロン治療にかかる費用が公費から出る」 と言うお話をお聞きしたのですが,各都道府県によってそう言う制度の有無というのがあるようですね. (初めて聞いたときはびっくりしました) 残念ながら私の住む三重県には,そういうありがたい制度は無いです. ホントはこう言うことは国がやるべきだと思いますが…….(- -メ)