D型肝炎

D型肝炎の特徴

HDVはゲノムの大きさ1.7kb(1700塩基)の環状1本鎖RNAを遺伝子に持つウィルスで,その大きな特徴としてHBVのHBs抗原を殻にしています.その増殖にHBs抗原を必要としますので,HBV感染者のみに感染するか,若しくはHBVと同時感染します.

B型肝炎にD型肝炎を合併すると重症化しやすく,特に慢性B型肝炎患者への重複感染はアキュート・オン・クロニック[Acute on Chronic]を起こしやすいこと,また慢性化しやすいことが知られています.日本では殆んど発生が見られませんが(HBVキャリアの約0.4%が陽性),地中海沿岸地域,中東,北欧,アメリカ,オーストラリアで多いとされていますので,HBVキャリアの人はこの地域を訪れる際は感染しないように注意することが必要です.

アキュート・オン・クロニック[Acute on Chronic]
Acute(訳: 急性の,激しい) on(上の,状態で) Chronic(訳: 慢性の)というのは,慢性肝疾患の状態からの激症化を意味し,慢性肝炎患者が大量飲酒で激症化したり,上記の場合のように,B型慢性肝炎を罹患していた上にHDVを重複感染して激症化することを意味します.
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LastModified: 2004-02-25T23:13:20+0900